「高齢の父親が郊外に一人で暮らしていて、心配です。
父が住んでいる実家を売却して、これからの生活費や施設に入所する資金の一部としたいです。」
最初のご相談から約2年程の期間が必要でしたが、
先日ようやく売却(お引渡し)を終える事が出来ました。
今回はご家族にとっては「実家じまい」であり、
広い意味での「相続対策」そして「これからの生活資金対策」といえる内容でした。
私は不動産売却の仲介という立場でお手伝いをいたしました。
今回なぜこのように長い期間が必要だったかと言うと、主に以下の二点でした。
① 当初はご本人に「まだまだ自活していきたい」という思いが残っていて、本格的なスタートを切れなかった事。
➁ 土地の境界確定について、近隣の方々との調整に非常に時間が掛かった事(詳細は割愛します)。これに関連して、関係者と取り交わした覚書等も通常以上の数が必要となりました。土地家屋調査士にも長期間に渡りご協力を戴きました。
①②について、無事に事が進んだ要因を振り返ってみました。
① については、ご家族による「お父様には新しい環境が必要」と早めのご判断(動きが取れる内に)が良かったと言えます。そしてお父様への日頃のフォローやお声掛けが、土地建物に愛着が残っていたお父様を決断に動かしていったのではないかと思います。
➁ についても、息子様が高齢のお父様に付き添って私や土地家屋調査士との打合せに同席されました。決して「権利を主張して争う」姿勢ではなく「周辺との調整・妥当と思える着地点探し」という方向性にご同意頂き、忍耐強く対応頂けた点がトラブルの無い土地の境界確定(=土地売却の必須条件)の成功に大きく作用したと思います。
途中には、厳しく調整が難航した時期もありました。しかしご家族がお父様のために一生懸命対応される姿を見ながら、一緒に乗り越える事が出来ました。既に施設へのお引越しを済まされていたお父様にも、喜んで頂けました。
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有限会社音夢 ねむ相続コンサルティング事務所 音在 則孝 電話092-681-3724