「自宅や実家を、売却したい」というお客様には、必ず一度は「家の健康診断(インスペクション)」をおすすめしております。勿論、「家は解体して、土地として売却する」という場合は不要です。また、マンションの場合も診断は可能で有効ですが、共用部扱いの部分が有り戸建の場合程は重要性を感じません。
「自分の家のことは自分が良く分かっている、これまでリフォームもきちんとして来た!」「そんな費用まで掛けて勿体無い!自分で説明出来るよ!」そんなお気持ちを持つ方がいらっしゃるのも分からなくはないですが、「中古住宅を診断する際の最新の基準を把握した上で」売主が直接ご説明戴くことは、ご本人が専門家でない限り難しい事だと思います。

有資格者が調査し、作成する報告書には多くの写真とともに、建物の現在の状況が劣化した部分を含めて確認出来た限りそのまま記されます。「基礎・土台・床(傾き含む)・柱・外壁・屋根・雨漏り・配管・設備・床下・天井裏 等」、そこに「よく見せよう」「これは書かないでおこう」といった恣意が入り込む余地はありません。売主買主の双方が書面で確認出来るため、「知らされていなかった!聞いていなかった!」といったトラブルを極力避ける事が可能となります。口頭だけで説明出来る分量・ボリュームではありません。
そうです、この健康診断は「誰か一方が有利に得をするため」のものではなく、「中古住宅の売買取引を安全に執り行うため」「売主と買主の双方を売買トラブルから守るため」のものです。
関連するお話として、2020年に施行された改正民法では「契約不適合責任」という概念が生まれました。売買契約の際は物件の状況について、より細やかな説明が必要となって来ました。買主保護の観点と言えますが、売買のトラブルを減らしていく結果として売主も守られる事になります。
「大切な自宅・実家の売却は出来る限りトラブルなく、安全に進めたい」とお考えの方へは「家の健康診断(インスペクション/建物状況調査)の実施をおすすめいたします。必要な際はご相談ください。
有限会社音夢 ねむ相続コンサルティング事務所
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